検査を受けておくのがよいのです

認知症の患者さんと話すのに昔の話ができない

細胞によってその性質はすこし違いますが、生理機能に重要なはたらきをもっており、からだの塩分濃度は一定に保たれています。塩分がないと生命を維持することができません。
しかし、塩分過多は高血圧、腎臓病、心臓病などの原因になります。戦後、それまで日本人は塩分をとりす。ぎたといって減塩運動が起きました。ことに東北地方は脳卒中が多かったので、減塩運動が非常に盛んになりましたが、なかでも青森では「果物をたくさん食べましょう」とリンゴを奨励したのです。その結果、昔はいなかった冷え性の人が非常にふえたといいます。その人たちの共通点が、塩を控えめにしてリンゴをたくさん食べることだと指摘する医師もいます。とりすぎを恐れて極端に塩分を制限しすぎると、今度は塩分不足のために昏睡状態となることもあります。
認知症を引き起こすというわけです。

炎天下で汗をかいたときには、水分だけでなく塩分も補わないと血中のナトリウムイオン濃度が低くなり、からだはその濃度を一定の範囲に保とうとして、さらに汗をかいたり排尿しようとするため、いっそう水分不足となって熱中症や痙攣を引き起こす場合もあります。
いれん塩分については、頭で考えるよりも、からだの声を聞けばいいのです。たとえば食べ物に醤油をかけたいと直感的に思ったときには、からだが塩分を欲している証拠です。しかし、そばのつゆなどを残さずに飲んであとで喉が渇いて水を何杯飲んでも飲み足りないというのでは、塩分のとりすぎです。塩分を水で希釈することを要求する、からだの声そのものなのです。
心が病むのは太陽の光を浴びなさすぎるから最近は紫外線の害が話題になっています。紫外線に当たりすぎるのは危険ですが、かといって太陽の光を浴びないのも問題です。ひと昔前は、子どもは夏の日射しをたっぷり浴びて真っ黒になるのが健康的だといわれたものですが、それでいて、皮膚がんがそれほど多かったという話は聞きませんシミそばかすの原因にもな膚の老化を促進します。常識海水浴で何時間も太陽に当たることが危険なのはわかりまたしかに紫外線は皮膚がんを誘発しますし、的に考えても、ですから、真夏に日射しの強いところに出て、女性が神経質になるのもわからなくはありません。

薬を処方されるのに慣れてしまった人

  • 遺伝子レベルでプログラムされて
  • 神経の緊張を解消しようとしているのです。
  • ホルモンの分泌が盛ん


治療が寿命を縮めることになったのです。


神経炎のために運動障害や知覚障害を起こしたりするほ

す。
しかし、それも程度問題なのです。最近では、脳内セロトニン神経の活性化のためには、朝三十分程度、太陽の光を浴びる必要があるという東邦大学の有田秀穂先生による研究もあります。脳内のセロトニンが不足すると、うつ状態になったり、キレやすくなったりするというのです。ひきこもり、うつ、あるいはキレて暴力行動を起こす人がふえたのはつには脳内セロトニン神経が弱っているからという見方です。家にひきこもれば、当然、外の光を浴びないので、セロトニン神経はますます弱ります。自律神経から見ても、太陽の光に当たらないと、ひ弱になります。ひきこもって日射しを浴びることがほとんどないと副交感神経優位に偏りすぎて、過敏で傷つきやすくなります。
認知症の患者さんの多く

症状がなくても少し気を配るとよいと思います。

いっそうひきこもりがちになり、悪循環です。自殺に走る子どもは、外で遊ばない傷つきやすいタイプが多いのです。そういう子どもはリンパ球の割合が過多で、おとなしくて色白で、いろいろな刺激に過敏で傷つきやすいのです。ここからも、太陽の光が人間にとって重要なことがわかります。もちろん浴びすぎは危険ですが、いまはUVカット用品など紫外線の害を防ぐものがいろいろとありますかすぐにその知識だけに頼ろうとするのはら、それらを活用すればいいのです。紫外線が悪いといわれれば、からだの声を素直に聞いていることになりません。
ところで私たちは、運動したり動きまわって、重力に逆らって生きています。逆らいすぎると疲労しますしまったく逆らうことなくじっと動かないでいると、歩けなくなり、しまいには寝たきりになってしまいます。


治療を受ける。

ホルモンも用意しました。

適度な重力にさらされることで、私たちは健康を保っているのです。ですから、運動がからだにいいといっても、元気な子どもや若いうちならいざ知らず、中高年になってスポーツをやりすぎると、かえってからだを壊してしまいます。七十歳前後の男性が「慢性骨髄性白血病になった」と私の講演を聞きにきたことがあります。骨髄のがんは骨に負担がかかって骨髄が刺激された結果起こる病気です。「立ち仕事など無理が重なったのですか?」と聞くと、「定年になって十年も経つし、つらいことはしていない」といいます。そこで「何か運動をしていないですか?」と尋ねたところ、その人は縄跳びが趣味で、毎日何百回とやってきたというのです。それでは、骨に過度な負担がかかります。この人の場合には、重力に逆らいすぎたことが原因で病気になったと考えられるのです。おっくうかといって、運動をしなさすぎても、今度は重力への対応ができなくなり、なってしまいます。それが進めば無気力なボケの世界へとまっしぐらです。
ひ弱になって歩くのも億劫に食を考えてみましょう。かつて、終戦直後の六十年前は日本中が食べることに困り、栄養失調で病気になって多くの人が亡くなりました。いまは食べるものは豊富ですが、食べすぎ、栄養のとりすぎがさまざまな病気を引き起こしているのが現代です。
薬を増やせという


細胞にさまざまな悪さをするわけです

セックスレスが最近、問題になっていますが、肥料をやりすぎると花が咲かなくなる植物と同じで、人間も豊かになると子孫を残す使命を忘れるのでしょうか。とはいえ、飢えてひもじいとなったら、食べるほうが先決ですから、セックスなど後回しになります。セックスは、ある程度は満ち足りた世界でないとできないものでしょうが、満ちたりすぎても、欲望が違う方向に向いてセックスレスになるのかもしれません。
このように、人間が生きるうえで必要なものが欠乏すると問題ですが、過多になっても問題が生じます。どちらに偏ってもよくないのです。それを判断するためには、自分のからだの声にもっと耳を傾けることです。
七十歳までは仕事をしたほうが健康にいいいま、日本人の平均寿命は男性七九.00歳、女性八五.八一歳(厚生労働省の二00六年簡易生命表
による)で、二○○六年は過去最高を更新しました。男性の二〇·六パーセント、女性の四三.九パーセントが九十歳まで生きる計算になります。
そうなると、これからは定年後をいかに健康的に生きるかが問題になります。